ようやく重い腰を上げて投資記録以外のブログを更新してみることにしました。
タイトルの通り、今回は個人的に気に掛けているくふうカンパニー(4376)の地域情報領域の事業が今後どのようなかたちで展開されていくのかを勝手に考える回にしたいと思います。
先に断っておきますが、私はくふう社の株式を保有してはいますが、このエントリーを閲覧して頂いた方に何らかの投資行動を勧める意図はありません。あくまで私の個人的な推測をご紹介できればと考えているだけなので、くれぐれも投資は自己判断でお願い致します。

早速ですが、直近、2022年9月期第1四半期決算説明資料の4ページ目を転載します。
今後、地域情報領域で展開される事業が核となり、ロコガイド,旧くふうカンパニーの各種サービスとのシナジーを見込んでいるようなことが示唆されているものの、いったいどんなことに取り組んでいるのか、進捗具合がどうなのかということが全く伝わってこないため、期待をしつつもよくわからないなといった印象でした。
ロコガイド上場時から地域情報領域のサービスとして紹介されているロコナビというサービスは、サイトを覗いてみても最近ではユーザーの投稿は少なく、運営側の情報更新も昨年秋頃からストップしている様子だし、決算説明会などでもその詳細について触れられることはほとんどありません。残念ですが、コロナ自粛ムードで苦戦し、いったんは積極的な事業展開を休止する決断に至ったようにも見えますし、そもそもこのサービスってトクバイや旧くふうカンパニーのサービスとどういうシナジーがあるんだろう?と疑問を抱いていました。
また、しずおかオンラインで提供されているサービスを見ても、womoという女性向けのwebメディアをリニューアルしたり、イエタテ相談カウンターのエリアを少しづつ拡大したりと、地道な取り組みは伺えるものの、この調子でやっていくんだとすれば結構時間が掛かりそうだなぁと思いながら見ていました。

ただ、先日ふとしたきっかけで中広(2139)が提供しているフリモというクーポン配信アプリに辿り着き、これはひょっとしたら、、、と思ったので、ちょうど良い機会と思い、今回ブログ更新のネタにしてみました。
貼り付けた画像の説明文を読んですぐにピンときた方も多いと思いますが、地域のお店やライフイベントサービスの情報発信とありますが、これってとても偶然とは思えないくらい、くふうグループで展開されている事業領域との重複具合が凄いんですよね笑
アプリのデザインやUIも、くふうっぽい(というよりも、CDOの池田さんっぽい?)感じが満載です。

こちらのサービス、中広が全国各地で展開している”地域みっちゃく生活情報誌®︎”と連動しているようで、世帯毎に手配りで配布される情報誌の紙面に掲載されているQRコードからアプリやwebページへ誘導し、お得なクーポンの提供や即時性の高い地域情報の発信、誌面の都合で情報誌に掲載しきれないようなディープな情報の提供を行なう取り組みを行なっている様子。一見アナログに思えますが、これって実はGoogle等、検索サイトのアルゴリズム変更に左右されずにマーケティングを行う非常に有効な手段なのかも知れません。
また、アプリ内の店舗画面には他社サービスのSNSや店舗HPへのリンクを自由に埋め込むことができるようで、美容院や飲食店等の予約についても、予約画面をタップすることで掲載店舗の指定した他社サービスへの誘導を促すかたちをとっており、既存のサービスと競合する訳ではなく、地域生活者と既存サービスとを繋げるハブのような役割を果たすサービスを目指しているようです。
テレビCMなど積極的なPRを行なっていることもあり、まだまだ中部地区周辺を対象としたローカルなサービスでありながら、リリースから約1年で既に22万DLを達成しているとのこと。また、今後急ピッチでのエリア拡大も予定しているようです。

上記はロコガイド上場時に公開された成長可能性に関する説明資料ですが、仮にこのフリモというサービスにロコガイド社が関与しているとすれば、この図に示される小売以外の領域全てを狙うことができるサービスと言えそうです。また、フリモのサービスの内容から考えても、くふうグループが抱える事業の大多数とのシナジーが見込めるように思え、まるでこれまでこのサービスありきで手札を揃えていたようにすら思えてきます。オウチーノなんて、サイトの作り込みだけどんどん進めて、これまで積極的に流入を促す施策を取っていないように見えたのも、このサービスからの送客を前提に考えていたのだとしたら、納得できちゃうんですよね。
長々と書きましたが、フリモというサービスにくふう社が関与している可能性があるのではないか、また、このサービスがくふう社の今後の中核となっていくのではないかというのは、私の推測を元にした仮定の話であるということは改めて強調しておきますので、ご留意頂きたいと思います。
ただ、以前、穐田さんが個人的に中広の大株主に名を連ねていたり、過去のインタビューと照らし合わせてみると、ふんわりと語られていたサービス内容と合致する点が多いことなど、書ききれませんが他にも私の推測を補強し得るような点がいくつかあり、そう遠くない将来に色々と面白い動きが見られるんじゃないかと勝手に期待しています。
長文になり疲れてしまったので今回はこの辺で。頭の整理のためにも、今後も何かしら更新頑張っていこうと思います。
《5/20追記》
5/17に開示されたグループ経営方針説明資料や決算説明会の動画を見ても、やっぱり中広が展開するフリモアプリと地域密着生活情報誌®︎を取り込むことありきで事業展開を進めているような気がしてしまいます。
ハイアス社買収の際の借入もまだたくさん残ってるし、ロコガイド上場時に「地域等における広告代理事業に係る仕入れ等のための運転資金」として調達した資金も使徒変更して他の投資案件に使ってしまってるため、お金足りないだろって見方もあると思うんですが、くふうとロコガイドが統合したときと同じやり方で経営統合しちゃうってやり方はあると思うんですよね。昨年秋に穐田夫妻がくふうとロコガイドの株を市場で買い増したのも、統合後も穐田さんの保有比率をある程度維持する狙いがあったとしたら合点がいく気がします。
もしもこの読みが当たってたら、ハイアス社の問題が白黒つくであろう今月末から来月頭くらいにはなんか出るかもなので、あまり期待はし過ぎずに、今後の展開を楽しみに待ちたいと思います。
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